ナイチンゲールとトイレ掃除
フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)
ナイチンゲールはイギリスの上流階級の家に生まれ、
幼いころから勉学に励み、
様々な学問を身に付けていきました。
何不自由なく育てられましたが、
ある日、慈善活動で訪れた際に見た、
貧しい農民の悲惨な暮らしに心を痛めます。
ある日、ナイチンゲールがお祈りをしていると、
「病気で困っている人を助けなさい」と
神のお告げを聴いたとも言われています。
そして、貧しい人を救いたいと看護婦の道を目指します。
マザー・テレサも神の声を聴いて
救済活動を始めたと言われています。
当時の病院は不潔で、
看護婦は卑しい身分の者がする仕事とされていたため、
家族から猛反対されます。
それから、看護婦になったナイチンゲールは、
クリミア戦争の負傷兵を看護する
野戦病院に赴任します。
戦争中という事もあって、
病院は極めて衛生状態が悪かったそうです。
そこで、ナイチンゲールはまずトイレ掃除から始め、
病院内の衛生状態を改善する事に務めました。
すると病院内の死者はみるみると減っていき、
これにより負傷者の死亡の原因が傷ではなく、
感染症だという事が分かってきました。
当時はまだ、細菌やウイルスについては
あまり分かっていませんでした。
ナイチンゲールは、不衛生が病気を招く事に
気付いていたんですね。
昔から、「病は気から」言いますが、
目に見えない気って大切ですね。
昔の漢字では氣と書いていて、
こちらの氣の字はパワーがあるそうです。
掃除をして悪い気を一掃してもとの気に戻しましょう。
元(もと)の気と書いて元気です。
寒い冬の日も一日一回は
空気のきれいな朝に家の窓を全開にして、
家の中の換気をしましょう。
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